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概要

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印刷事例から学ぶ。印刷や加工後に発見する予期しない結果や、よくある事例です。事前に担当者にご相談ください。1,インキが紙に移って汚くなった。特にマットコート紙や上質紙に出やすい現象です。これらの紙は表面がザラザラしているため、梱包後、輸送などの振動により紙同士が擦れ、対向面のインキにより汚れやすくなります。重ねた時、重なり合う絵柄に濃度差(白地対濃い絵柄)が無いデザインをお勧めします。2,折り目が白い線になる(割れる)。印刷用紙の場合、紙が厚くなればなるほど折り目に白い線が出やすくなります。これは、紙を折ることにより紙のコーティングも割れ、紙の繊維が出てしまう現象です。また、逆目で折られる部分は、割れ方が汚くなるため、白い線がより大きく出てしまいます。折り目位置には濃度の薄いデザインをすることも対策の1つとなります。白い紙面にインキが移って汚れてしまいました。3,裏の文字が表に浮き出して見える。特に薄い紙に出やすい現象です。表裏の絵柄関係により、片面が白地、片面が濃度の高い絵柄を配置した場合に出やすくなります。紙の厚さを上げることや、絵柄配置の工夫により緩和されます。裏面の文字が透けてしまいました。4,紙が波打っている。オフセット輪転機で印刷する際、ドライヤーの熱風によりインキを強制乾燥させるため、紙中の水分が蒸発します。インキの着いた部分は蒸発が少ないのに対し、インキが着いていない部分は蒸発がスムーズに行われるため、絵柄によって用紙に不均一な寸法変化が発生し、波を打ったような状態(ひじわ)になります。用紙によりその度合いは異なりますが、極端な濃度差をつけた絵柄配置(半面白地、版面総ベタなど)は避けることも対策となります。5,本の仕上がりがばらついている。オフセット輪転機で印刷した紙は熱風乾燥することで紙が収縮し、印刷後断裁などをした場合、切り口から水分を吸収し、伸びる性質があります。特に輪転機と枚葉機で印刷した紙を合わせて製本した場合、仕上がりの長さが変わります。紙の性質上避けられない現象ですが、全て輪転機もしくは枚葉機で印刷すれば緩和されます。加工方法や用紙の選び方にも注意が必要だわん。表紙から本文がはみ出してしまいました。裁断のミスのようですが紙の伸縮によるものです。ページ数が多い書籍などでよくみられる現象です。お問い合わせ株式会社ニシカワ〒207-0005東京都東大和市高木3丁目351番地1TEL:042-566-6661発行日:2016年11月10日